眠れない夜、羊を数えたり、リラックスできる音楽を聴いたりしても、一向に眠気が訪れない。

それどころか、頭の中では今日の反省や明日の予定が次々と浮かんできて、脳がますます冴えてしまう。

そんな経験はないでしょうか。

このとき、あなたの自律神経は夜の休息モードに切り替わることができず、活動のアクセルである交感神経が暴走したままの状態になっています。

脳が物理的に熱を持っているオーバーヒート状態

睡眠障害を抱える方の脳は、日中のストレスや情報過多によって脳の処理能力が限界に達し、神経系が過度に興奮してしまっているのです。

一度この状態に陥ると、活動を停止させることは難しくなります。

羊を数えるといった単純な作業ですら、今の脳にとっては追加の処理負担となり、(入眠)を妨げる要因になってしまうことさえあります。

自律神経の切り替えスイッチが固まっている

本来、自律神経は夕方から夜にかけて、交感神経から副交感神経へと緩やかにスイッチが切り替わるようにできていますが、

しかし、脳がオーバーヒートしたままだと、このスイッチが錆びついたように固まって動きません。

体がどれほど疲れていても、脳が「まだ戦いの最中である」と誤認していれば、自律神経は休息の指令を出すことができません。

これが、体はクタクタなのに目は冴えているという、睡眠障害特有のつらい矛盾を生み出しています。

必要なのは脳を物理的にクールダウンさせること

今必要なのは、意識の力で眠ることではなく、高ぶった神経系を鎮静させ、脳の温度を下げてあげることです。

脳が安全を感じ、過緊張から解放されたとき、自律神経のスイッチは自然と夜モードへと動き出します。

頑張って眠るのではなく、眠気が自然に降りてくるのを待てる状態へと、脳を整えていくことが大切です。

次回の内容:枕やサプリで解決しない本当の理由

良い枕を買い、睡眠サプリを試しても、期待したほどの効果が得られない。

それは、アプローチしている場所が少しずれているからかもしれません。

次回の記事では、睡眠障害を根本から解消するために避けては通れない、脳内のゴミ掃除について詳しくお伝えします。