冷え性で眠れない方へ。お腹ではなく「首の後ろ」を温めると脳が休息モードに入る理由

手足が冷えて寝付けないとき、つい厚手の靴下を履いたり、お腹にカイロを当てたりしていませんか?

実は、効率よく脳を「睡眠モード」に切り替えるためのスイッチは、お腹ではなく「首の後ろ」にあります。

なぜ首を温めることが安眠に直結するのか、その科学的な理由を解説します。

首の後ろは「自律神経」のコントロールセンター

首の後ろ(うなじ付近)には、太い血管が集まっているだけでなく、自律神経の通り道でもあります。

ここを温めることで、睡眠に欠かせない以下のメカニズムが働き始めます。

  • 副交感神経のスイッチON:首を温めると、「リラックスの神経」である副交感神経が優位になり、体が「今は安全で休む時間だ」と認識します。
  • 深部体温の低下を促す:深く眠るためには「体の中心温度(深部体温)」を下げる必要があります。首の血管を温めて血流を良くすると、熱が手足の先まで運ばれ、そこから放熱が始まります。結果として深部体温が下がり、眠気が訪れます。

なぜ「お腹」よりも効果的なのか

お腹を温めるのも内臓の働きを助けますが、こと「睡眠への導入」に関しては、首の後ろが非常に優れています。

その違いを比較してみましょう。

温める場所 主な効果 睡眠への影響
お腹 消化促進・内臓の冷え解消 体の中心を温めるため、深部体温が下がりにくい場合がある
首の後ろ 自律神経の調整・血行促進 手足からの放熱を促し、速やかに脳を休息状態へ導く

今夜からできる「首温め」の習慣

眠りにつきやすくするために、以下の簡単な方法を試してみてください。

蒸しタオルやホットアイマスク
電子レンジで温めたタオルを、寝る前の30分ほど首の後ろに当てます。じんわりした熱が脳の緊張を解きます。
シャワーをお湯の「打たせ湯」に
お風呂に浸かる時間がない時でも、少し熱めのシャワーを首の後ろに数分間当てるだけで、高いリラックス効果が得られます。
ネックウォーマーの活用
締め付けの少ない、シルクや綿素材のものを着用して寝るのも、冷え性の方には効果的です。

脳を「安心」させてあげる

冷え性で眠れないとき、体は「寒いから守らなきゃ」と緊張状態にあります。

首の後ろを温めることは、脳に直接「もう休んで大丈夫だよ」という信号を送ることと同じです。

お腹を温めてもなかなか寝付けなかった方は、今夜はぜひ「首の後ろ」をじんわり温めてみてください。

当院では、睡眠に悩む方に好評の気功心理セッションをおこなっています。